

『後冷泉天皇火葬塚』
後冷泉天皇は第70代天皇。
時は平安時代。在位は1045年から1068年まで。
このあとに即位した第71代天皇はご存じ、後三条天皇です。
さて後冷泉天皇の御代。
権勢を誇っていたのはコチラもご存じ、藤原頼通。
摂政、関白を歴任し父・道長と最盛期を迎えます。
後冷泉天皇の皇后は摂関政治の力の源泉、藤原氏から迎えています。
また父、後朱雀天皇も藤原氏から妃を迎え、母は当然の事ながら藤原氏。
外戚で大いに力を誇示していたことでしょう。
しかしながら、藤原氏の権勢も後冷泉天皇までとなりました。
結局、後冷泉天皇に1049年、皇子が誕生するも死産。
子女も若くして無くなるなど子宝には恵まれませんでした。
44歳で崩御し、藤原氏を外戚としない後三条天皇が即位。
外戚を持たない天皇は菅原道真が活躍した宇多天皇以来170年ぶり。
後三条天皇の子、白河天皇が院政へと発展し、摂関政治は衰退へと至り武士が台頭する時代へと移行していきます。
一時代最後の象徴でもある、後冷泉天皇。
御陵は龍安寺境内で眠られています。