・東海道新幹線
・東海道本線
そして、
・近鉄名古屋線と大阪線
で移動される方が大半でしょう


新幹線であり特急であり、休みの時期には青春18きっぷで新快速を乗り継いでも約3時間で移動できます。
さらにもう一つある路線をご存じでしょうか?
名古屋と大阪・JR難波駅とを結ぶ
『JR関西本線』
名古屋から伊勢湾岸沿いに四日市、旧東海道の宿場町・関、そして伊賀上野から木津川沿いに抜け、奈良から大和川沿いを経て大阪へと辿り着きます。
歴史は古く、官営鉄道の京都経由東海道線に対抗すべく、ほぼ直線的に敷設された私営鉄道であり明治後期に全通させました。
当時の官営鉄道と対抗すべく、スピードアップや運賃値下げ等の対抗策を繰り出し、所要時間では約20分から30分の差で優位に立っていたほどの路線でした。
その後、鉄道国有法により国有化されサービス競争は終止符を告げました。
京都経由の東海道本線容量が逼迫すると奈良経由の関西本線も本線規格により運行本数を増やしましたが、新幹線や近鉄の対等により次第に衰退。
名古屋や大阪・奈良近郊路線に特化する通勤路線と伊賀地区のローカル輸送へと変化し今日に至ります

伊賀地区のJR関西本線ローカル線区では往年の本線規格を持つ施設が残り、往年の姿を今に留めています


柘植駅。
長〜いホームは左にカーブするまで続きます。
山間にあり、草津線との分岐駅である柘植。

柘植より東側に控える“加太越”のために補助の機関車などを連結する作業があったために広い構内が現在でも見られます。
このホームに列車が到着します



広いホームにポツンと1両編成の気動車。
ローカル輸送では当然の光景。
長いホームを持て余す、贅沢な仕様。
往年の姿を再整備するにはコストが掛かります。
寂しさと言えば寂しさですが、コレが今日の日本を支えてきた偉大な証なんです。
以前は長距離輸送を支えてきた線区では日本全国あちこちで見られる風景です。
柘植では1時間に1本、列車が各方面へと発着します。
1時間に1本、列車が発着するローカル線はまだ利便性があります。
全国には1日数本もあったりと。。。
一度、大雨などの自然災害で橋梁や土砂崩れで不通になると廃止を含めた議論になります。
致し方がないことかも知れませんが、鉄道の利便性について大いに検討していただきたいと切に想います。
鉄道はほぼ民営ですが、立派な公共交通です。
国や自治体の財政支援は公共交通維持の観点からある程度は必要かと小生は考えています。
一方で地方ローカル線を活用すべく豪華寝台特急運行で観光を盛り上げようなどは民間の努力。
相互の力が作用して後世へと繋いで欲しいと、
どこまでも続く鉄路を眺めながら感じます


