ピークは過ぎましたが、穏やかな雰囲気が漂う境内でほっこりします

今日も梨木神社に湧く名水・染井の水には美味しさに惹かれた方々が多く水を汲み持ち帰られていました。
さて、梨木神社に関するニュースが先日全国ネットでも報道されていました。
■梨木神社境内にマンション計画 京都御苑の東隣※京都新聞電子版9月11日より
京都御苑の東隣にあり、ハギの名所として知られる梨木神社(京都市上京区)が境内の土地を業者に貸し、マンションの建設計画を業者が進めていることが10日、分かった。同神社は「本殿などの改修費用を借地料収入で確保する」と説明している。
計画では、境内約8100平方メートルのうち、参道があり、駐車場として使っている南側部分約2100平方メートルを、下京区のマンション開発業者に60年間の期限付きで貸す。業者は地上3階(最高部は13メートル)と地下1階で、35室の分譲マンションを建設し、2015年に完成する予定だ。
梨木神社は昨年、所属する神社本庁(東京都)に建設計画を伝えた。しかし、参道上に建設し、御所に近いため承認を得られず、同庁を離脱した。
市によると、現地は高さ15メートル以下ならマンションなどを建設できる地域。都市計画法に基づく歴史遺産型美観地区のため屋根や軒の設置が必要で、周辺と調和した色合いにしなければならない。市眺望景観創生条例で京都御苑から見える眺望を建造物で阻害しないよう求めている。
梨木神社は1885年の創建。王政復古を唱え、明治維新の原動力となったといわれる三條実萬・実美の父子を祭神としてまつる。
小生にも衝撃的な報道でした。
見る人によっては京都御所の一部としても見られる梨木神社。
その境内南側、現在の駐車場一帯にマンションが計画されています。
報道後、初めて参拝と拝見してきました

一の鳥居と二の鳥居の間の駐車場が予定地です。
緑に囲まれた閑静な境内です。
鳥居すぐ西側には…
京都御苑清和院御門。
これほどの至近距離にマンションが計画されているとの驚きを新たに感じ取ります。
鳥居近くの参道を現在、整備中。
よくよく見れば…
予定地方向への参道の整備はせず。
“丁字路”が神社の方針を示しているかのようです。
参道沿いの萩は撤去され、着々と準備が進んでいます。
近所では反対の声が上がっているも、周辺には幟やポスターは見受けられませんでした。
一方、京都市議会は2日に自民党や共産党など与野党共闘で中止も含めて事業者と協議するよう市に求める決議案が賛成多数で可決されました。
宮司さんは決議案に対して粛々と計画を実行すると取材で答えておられました。
神社の存続には多額のお金を要することは事実です。
確かに境内をどのように運営するのかは自由でもあります。
マンション建設以外の道は果たしてないものなのでしょうか?
と、素朴に想います。
双方が納得する結論が出ることを切に願い、行方を注視したいと想います
