
毎週金曜日夕方5時から行われている“反原発運動”
27日も一時と比べれば参加者は減ったように見受けましたが、それでもなお反原発のシュプレヒコールは続いています。

小生は初めて拝見しました。
関西電力本店を始め、各支店前での抗議は毎週金曜日夕方に行われています。
京都支店前で反原発行動が2012年6月29日。
関西電力大飯原発3号機、4号機の再稼働を2012年7月に迫るなか始められました。
当時、民主党野田政権・首相官邸前での抗議行動と連動する形で毎週行われ、今日も続けられています。
京都新聞によると関西電力京都支店前の参加者はピークで2013年8月に約700人まで達したようです。
9月27日夕方。
行動開始直後の様子では参加者50人ほどでしょうか。
一時期に比べると減っていますが、現状に問題意識があり、行動で意思を表していることに頭が下がる想いです。
奇しくも原子力規制委員会に対し各電力会社は再稼働申請を続々と行っています。
さらに、東京電力は柏崎刈羽原発6号機、7号機の再稼働申請を行いました。
この原発は福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉での申請で、事故後全国の原発の申請のなかでも初めての申請です。
前日には新潟県知事を訪問し理解を求める会見は全国ニュースや新聞で大きく報じられました。
前回の対応では新潟県知事が不信感を示し、東京電力からの書類を突っ返すシーンは記憶に残ります。
その後は週刊誌や新聞で県知事の人物否定記事が報じられるなど、露骨な嫌がらせとしか想えない様相でした。
そして先日の会見では書類を受け取る県知事。
何かしらの圧力や根回しが中央政府、経済産業省からあったのではないかと容易に想像します。
まぁ〜官邸や大臣、役人はかる〜く否定するでしょうが…
東日本大震災以降、福島第一原発事故に伴い原発に頼らない社会を望む意見が多数を占めています。
しかしながら今すぐ原発を止めるのか、徐々に依存度を減らし止めるのかは意見が分かれています。
各電力会社や産業界、政府は原発の稼働がなければ、電力不足に陥り経済活動が止まる、復興が遅れる、などと脅しのような文句で再稼働容認の世論を形成しようとしました。
これに真っ向から反対の意見がニュースや新聞で発表されると国民は不信感が高まる一方。
その後、福島第一原発の汚染水事故など相次ぐトラブルにまだまだ原発事故が収束していない事態だと改めて気付かされました。
一度、原発が事故を起こせば果てしなく長い年月を要することが大震災後たった数年で理解できたのも今ではないでしょうか。
原発はいくら安全対策を行っても、事故が起きる可能性はゼロではない。
各電力会社は原発稼働がなければ、さらなる電気料金値上げをちらつかせ、まだまだ脅しているかのようです。
安全が一番なのでしょうか?
会社の財務体質改善が一番なのでしょうか?
大震災以降、各電力会社も我々と同様に時間がありました。
これだけの時間の間、原発再稼働が優先事項だったのでしょうか?
今、生きている我々だけが凌げれば、後は後の世代が考えれば良いような御都合主義にしか想えないのです。
ここまで原発再稼働に舵を切るならば、日本国の癌とも言えるのではないかなと小生は極端でありますが感じます。
癌は摘出しなければなりません。
大いなる外科手術は電力会社の現状を一刻の猶予も無く執刀する必要があります。
独占状態である電力システム。
その執刀者を決めるのは我々、国民です。
一人一人が手を挙げ、意見を述べ、投票する。
毎週金曜日夕方に抗議行動をされている方の熱い想い。
同じ意思を持つ方々に大いなる拍手を送り、何かしらの行動を自分自身で考える。
まずは考える!興味を持つ!関心を持つ!
この行動から大いに学ぶ風景です。
あなたはあなただけ良ければいいのですか?