元・大雲寺の境内で現在は北山病院の敷地となっています。
大雲寺旧境内。
心の病気に加持祈祷を受ける垢離場にて滝に打たれると本復すると言われた『不動の滝』を発見



向かって左側が不動明王。
右側が妙見菩薩が鎮座されます。
明治時代以前には滝が流れるその山に朝日妙見が奉られ妙見霊場として信仰を集めていたことから別名、妙見の滝とも呼ばれています

二つの筋の滝が心身から汚れ祓い&清める、その音を聞くだけでも十分価値あり

その隣に続いて、湧水を発見


『閼伽井』
別名、智弁水。
平安時代の僧・智弁僧正が霊水を求めて密教の秘法を修めたとされる一つの由来。
もう一つの伝承として大雲寺の僧・文慶の夢に跋難陀龍王が現れて
「此の地に名水有り、汝に与うべし」
とのお告げで左の袂をもって大地を撫するとたちまち霊水が湧き出たという故事。
いずれによ透明度は抜群


ちょいと試飲すれば、
やや荒さが感じられるもスッキリと美味しい地下水です

閼伽井の水は干ばつなどにも影響されない不増不減の水として崇められ重宝されたそうです。
北山病院の奥にまさかの歴史が隠れていたとは!!!!!
大雲院旧境内には他に冷泉天皇皇后昌子内親王陵と平安時代の華やかしき文化の一端を担っていたとは驚きです。
恐らく、紫式部も訪れていただろう岩倉の地。
紅葉シーズンに名所・実相院のついでにいかがでしょうか〜

ラベル:京都市左京区