
帰りも車窓からチェックしたものの、川を挟んで対岸では痕跡が見つからず気になっていました


まず現場は南丹市・山陰本線、船岡駅〜日吉駅の間。
桂川が山間をS字に縫うように流れています。
そこをショートカットするように山陰本線の現在の鉄橋が架かり…

新前山トンネルと続き、福知山方面へと電車は駆け抜けていきます

この鉄橋の東側200bほどの川沿いに煉瓦で造られた土台が残されています


鉄道を愛する方以外でもすぐに“ピン!”と来るのではないでしょうか?
現在の立派な鉄橋と平行するように戦前に造られたと推測できる煉瓦構造。
この辺りの山陰本線は1910年(明治43年)に開通しました。
当然ながら老朽化や当時の技術で困難であったトンネル掘削が向上したこと、高速化等で新しいトンネルを建設すれば妥当との結論に至ったのでしょう。
現在はややショートカットを行い、1987年(昭和62年)に完成しその後電化されました。
さてさて、対岸ですが…
川沿いには府道が走り、すぐ脇は山がすぐそこに迫っています。
初夏。草が生い茂りどの辺り旧トンネルへと続く土台があるのか…
なかなか発見することは困難です…
そして、約5分ほど交通量の多い道路をウロウロと怪しく動き回っていると…

発見

見えましたか?
廃止され25年。
草木が生い茂る中、まだまだ残っていました!
旧前山トンネルへと続く、土台です

他サイトで確認すると旧前山トンネルの入り口手前には線路が残されている模様。
トンネルはコンクリートで封鎖されていますが、入り口手前はさほど生い茂っておらず、道無き山道を上がれば確認できるみたいです。
そして、旧前山トンネルの日吉駅側出口は…
またしても25年経てば山に戻るのですね〜生い茂りトンネル入り口は確認できず…
ただ、土台はまたもや発見


この土台の上に登れば、当時の風景が蘇るのでしょうね〜

ただ、薮の中はこの季節危険!!!!
地元民であれば冒険できたでしょう…
部外者は遠くから確認するのみ…
旧線路上には浄化センターが建設され、この土台から現在の山陰本線までの土台は撤去されてしまいました。
ただ一部でも残っていれば、愛好家は喜ぶモノ

小生、あまり廃止された〜は分野外でしたが、偶然に見掛けたことからの動機が達成でき満足

意外なトコでまたハマる恐れこれあり…