


秋期特別公開では金堂・講堂・五重塔のエリア、宝物館、種智院の3ヶ所です。
五重塔は新幹線や高速道路で入洛する際には“京都の玄関のシンボル”的な存在です。

池の周辺の木々は鮮やかに色付き、五重塔などの建物と相俟って“京都らしさ”がそこにありました

小生は今回、初めて“五重塔の初層内部”を見ました。
高さ55b、江戸時代の1644年に建てられた五代目・五重塔。
内部の中心部には“心柱”が聳えています。
心柱は大人が両手を目一杯に広げるほどの太さです。
この心柱と各層ごとが緊結されず耐震構造に優れている点が今日まで地震で倒壊せずに姿を残しています。
五重塔では心柱を大日如来に見立て、周囲に阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来の金剛界四仏と八大菩薩が安置されています。
これらを守るように四つの柱が立てられ、金剛界蔓茶羅諸尊と呼ばれる大きな円などが描かれ、暗い内部でも微かにその面影を残しています。
また、各扉は護法八方天、壁には真言八龍像と蓮池、柱には八大龍王と建てられた当時はさぞかし色鮮やかであっただろうと推察できます

あまり光りが当たらない部分では今日でも当時の色使いが目に見えて観察できます。
ちなみにお正月三が日には毎年、公開されているので気になった方はどうぞ〜

続いて、北大門近くの『種智院』です

種智院は真言宗の勧学院。
つまり真言宗の研究室のようなトコです。
客殿には宮本武蔵が描いた「鷲の図」と「竹林の図」が力強く、男性は惹かれますよ〜

客殿から枯山水の庭が美しく、物思いに。。。

西側の奥の山は“日本”を表現しています。

左側の山は“中国”を表し、白石は海原。
石の数々は渡海船や魚、龍神を表しています。

さらには“水鳥”までも

コチラの庭は「五大の庭」と呼ばれています。
さらにお地蔵様があちこちに安置されているのが微笑ましく感じます。
こんなところにも!

茶室「楓泉観」からは風流なお庭。

風流な方はどのように秋を感じ、想っていたのでしょうか

種智院は毎年、春と秋に特別公開されています。