一方で、“無駄”にまた“熱く”なっているのが民主党代表選挙です。
何か不思議に思いませんか?
「また!党代表を決めなければならないの?」と。
今から約3ヶ月弱前、6月4日に民主党所属国会議員によって選出されたのが現・代表、菅直人首相。
前代表・鳩山前首相がボロボロの勝手に辞任してまだ間もない、たった約3ヶ月でまた党代表を決めなければならない!ってどうも不思議です。
恋愛で考えてもまだまだ熱愛の時期なのに…
民主党規約を覗くと…
第6章 党役員、代表に関する第11条。
第3項には…
代表の任期は、就任から2年後の9月末日とし、重ねて就任することができるものとする。・党代表は「2年」であることが理解できます。
続いて、第7項には…
任期途中で代表が欠けた場合には、代表選挙規則にもとづく選挙によらず、両院議員総会において代表を選出することができる。この場合、新たに選出された代表の任期は、欠けた代表の残任期間とする。・党代表が辞任した場合、退任した代表の任期の残りを担当する!
この第6章第11条第7項により今回の民主党代表選挙は行われます。
では、菅首相は誰の任期の残りを担当したのでしょうか?
前代表の鳩山前首相は2009年5月16日に岡田氏を破って就任しました。
ん?第11条第2項では9月末日の任期であり、誰かが辞任して引き継いだコトが理解できます。
そうです!菅首相の党代表任期は、本来!鳩山前首相の任期ではありません。
鳩山前首相もその前任の任期の残り、残飯処理だったのです。
重ねて!では、菅首相・鳩山前首相の前任は誰なのでしょう?
2008年9月21日、今から2年前に無投票で代表就任したのは今、出馬を表明した小沢一郎氏なのです!
そうなんです!!!
菅さん、鳩山さんは本来!小沢さんの党代表任期を担当していたのです。
当時の小沢代表は公設第一秘書が政治資金規正法違反で逮捕され党内が動揺する中、世論も批判の風が吹き、政権交代実現目前にし、記者会見で「挙党一致をより強固にするため」と表し辞任しました。
結果的にこの辞任により民主党は政党支持率を回復、麻生政権の不支持も重なり政権交代への途を作ったとも言える出来事でした。
またまた!ここで「ん?」と感じません?
今から2年前で今日に至っても小沢前幹事長の「政治とカネ」の問題がくすぶり続けている。
2年も経過しているのにまだ解決できていない、この解決能力の無さには驚きを通り越し、呆れて口がふさがらないとも言えるでしょう。
仮に「小沢代表・首相」が誕生してもまた!2年前の「政治とカネ」が再燃し国会は紛糾。
相変わらずの不毛な議論の末、政策議論が後回し。
結果として、強行採決や法案成立見通し立たずで「国民の生活が一番」を掲げる民主党は看板倒れになる恐れが容易に考えられます。
本気で党代表を狙いに行くのであれば、政策を実現したい想いがあるのならば!
率先して「政治とカネ」について、何時間でも何日でも、これでもかっ!!!と言われるぐらいに資料を提出して説明すれば良くないですか?
マスコミ嫌い、暗躍するなどのイメージがつきまとう小沢前幹事長。
確かに、自身の政策を訴えるのも必要ですが、まず!スタートラインに着く前に「政治とカネ」について1dayジャックするようにイヤな顔、仏頂面にならず会見をとことん!行って欲しいものです。
さてさて…
「また党代表選挙するの!?」
なぜ、前任が辞任して前任の任期だけしか現代表は与えられないのでしょうか?
素朴な疑問です。
辞任し新たな代表が就任すれば…
「その時点から新たな2年の任期とする!」
では不都合な点があるのでしょうか?
民主党規則を眺めていても特に9月末日にしなければならない理由は記してありません。
橋下・大阪府知事が「日本は選挙が多すぎる!」と苦言を呈しました。
まさしく!
腰を据えてじっくり政策を実現するのであれば、上記の考え方が理にかなっていると小生は想います。
鳩山前首相の辞任前ほどから菅首相就任、今日まで政策実現が全速力で前に進んでいるようには感じられません。
小生、党代表選挙に関し「またぁ〜選挙っ!?」の疑問がテレビの論調から湧き出ないことに疑問を感じながら最高権力闘争を注視したいと想います。