2010年05月24日

事業仕分けを初めて見て想フ

本日午前中、ニコニコ動画にて行政刷新会議・事業仕分け後半第3日目の模様を初めてアクセスして拝見しました。
AグループとBグループの2つのグループが独立行政法人や政府系公益法人が行う事業についての仕分けが続いています。

Bグループ午前中は競輪補助・交付金還付事業を行う(財)JKAと日本語教育機関の審査・証明事業を行う(財)日本語教育振興協会の仕分けが実施されました。
仕分け作業や結果などについては報道をご覧下さい。

事業仕分けについて第1弾の予算編成時にはオープン処刑等の批判があるものの、国民に向けてオープンに議論する透明性が支持され全体的には好評であったように記憶しています。
今日、鳩山政権の迷走・低迷のなか人気取りの批判もありますが、連日の報道を見聞きすると「無駄」な構造の多さに驚かされます。

仕分け会場では以前に比べると観客は減ったらしいですが、ネット動画5社のアクセス数は昼休み時間帯になると大幅な伸びを見せ、国民の目線の注目は続いています。


無駄無駄無駄…


報道では要約され理解しやすく編集されていますが、生の議論を拝見していると…
当然ながら対象法人や省のプレゼン能力が試されますが、仕分け人の質問に対して「あーだこーだ」「〜です。ただ!」「あー言えば、こー言う」「〜です。付け加えて(違う話を…)」
議論が噛み合ってなかったり、論理矛盾と滑稽な姿に“哀れ”“呆れ”の言葉が漂います。

恐らく、今まで所属している法人の事業について深い関心もなく、受け継がれた事業を無事勤め上げ後輩に伝える。
この使命を死守すべく反省や見直し等を一切検討したことは無かったのでしょう。

日本経済の戦後復興を大いに担った官僚組織。最高学府を卒業し公務員試験を通過。凡人には比べられないほどの知識と見識を持った方々によって経済大国にのし上がりました。
自民党長期政権と政官相互依存で牽引したこの実績は評価すべきです。
ただ、右肩上がりから停滞、そして高齢化・少子化社会へ突入する状況に対し見直し、コスト削減は当然のこと。
素晴らしい頭脳を持った方々が作り上げた負の遺産。複雑な構造はこの頭脳を持ってこそと拍手を上げたいほどです。


この事業仕分けでは公開裁判にも見えます。
ただ、税金を納めているのは国民。
国民が託した(一応…)政治家によって税金が正しく使われているかチェックする。それも国民に理解しやすい完全オープンな形の「事業仕分け」は代え難い情報公開であると想います。

また、結論を急ぎすぎていないのか?との疑問に当たる場合があります。
本日の(財)日本語教育振興協会については仕分け途中から議論は尽くされた感が漂い、失笑や論理破綻と明確な場合があります。
様々な事業について議論する場合、時間を区切ってしなければならないのは理解できますが、もっと議論の時間を確保しても良いのではと感じます。
朝9時から夜7時ぐらいまでですが、延長戦があってもコールドがあっても週末土日でも良いではないですか!
どこぞの首相のように期限を区切って決めなくても…自分の首を絞めなくても。

議論を大いに尽くして国民に発信されることを切に願います。


posted by ひとし at 21:14| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 想フコト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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