小生は端の端ですが、鉄道愛好家にとっては忙しい時期。
バス愛好家もそうでしょう!
そう!
『ダイヤ改正

JRを始め3月のダイヤ改正が各地で行われます。
先日、報道があった寝台特急北陸と急行能登の廃止。
関西では阪急摂津市駅開業やJR嵯峨野線複線化や普通電車の減便。
新しいダイヤには昨今の経済状況が色濃く反映されます。
鉄道業界や高速バス業界では徐々に、いや首を絞められているのが…
『高速道路 土曜休日ETC1,000円』
前政権が民主党の高速道路無料化に対抗すべく打ち出された施策。
まもなく1年を迎えます。
現政権の前原国土交通相は無料化を見据えた実験や新しい料金体制を打ち出しています。
確かに、高速道路料金は諸外国に比べて高値。
1q辺りの高速道路建設費用も高額です。
明日(20日)全線開通する第二京阪道路は京都市伏見区から大阪・門真市まで全長30q弱。建設費用は1兆円にも上ります。
高速道路は建設費を借金し利用者に負担。当初は一路線毎の採算制が、現在は全国プール制を採用し全国に高速道路網を張り巡らせてきました。
これは東名高速道路や名神高速道路などの利益を地方の高速道路建設に回し、採算性が乏しい地域でも高速道路を利用できるようにした施策。この施策は一理あるでしょう。
「地方だから高速道路が来ない!」
…ある意味不便を売りにしてもいいような気がしないでもないですが。。。
「なかなか訪れることの出来ない地へようこそ!」
な〜んてね。
さてさて、高速道路千円キャンペーンに打撃を受けた鉄道業界と高速バス業界。
鉄道業界では利用者の意識調査を行ってました。

特急サンダーバード車内で行われた意識調査。
A4版5ページに渡るアンケートです。
項目としては…
・サンダーバードを利用された目的、頻度、同伴者
・利用駅まで(から)の交通機関
・ここ1年で特急の利用は?
・高速道路千円は鉄道利用に影響したか?
・高速道路無料化では今後、鉄道を利用するか?
・今後、望みたい特急車両は?
・時間と料金の意識
高速道路千円や無料化を念頭に、JR在来線特急の在り方を左右するような調査であったと感じました。
その中で小生が面白い!と感じた項目が「時間と料金の意識」について。
例えば…
所要時間120分 料金5,000円
所要時間 90分 料金4,500円
で、あればどちらを選択するのか?
さらに、
所要時間3時間 料金10,000円
所要時間3時間半 料金 9,000円
微妙なところを突いてきます

鉄道は時間短縮はもちろん主眼に起きますが、長距離で所要時間が延びると高速バスや飛行機との兼ね合いで敏感になります。
一概に一般人が我慢できる鉄道利用時間は3時間から3時間30分と言われています。
東海道・山陽新幹線は東京から岡山・広島までが限界。
関西では特急サンダーバードが走る大阪から富山辺りが限界とされています。
所要時間短縮では2時間15分前後であれば2時間を切ることを目標に、3時間弱であれば2時間30分と消費者心理が巧みに考えられています。
この概念が壊される高速道路千円や無料化。
大概の地域では先に鉄道が開通し、高速道路はここ最近開通です。
以前に作られた鉄道は線形などの問題でスピードアップには難しい面が多々存在します。
一方で技術などが発展し作られた高速道路はカーブも少なくスピードが一定になるよう考えられた設計。
ここに千円や無料化が実現すると鉄道の厳しさはさらに増すことは容易に考えられます。
ただ、救いとしては地球温暖化の二酸化炭素削減効果はどちらが有効か?との国民世論喚起だと考えます。
利用者として利用料金が安くなることは歓迎すべきこと

これは高速道路を始め鉄道、バス、飛行機、フェリーともに同じです。
しかし、鉄道などが無料になるとは考えられません。
さらに高速道路も維持管理を考えれば無料とは過度ではないかと感じられます。
全国の交通体系をどのように整備したいのか。
政権交代後、ハブ空港の問題提起が国土交通相から発信されました。
個々の発信はされていますが、日本全国的にどのような体系にしたいのか?
今一度、考えられるチャンス到来です

ハブ空港!成田!関空!
高速道路!高速道路!
…と報道されますが、末端の地域のバスまで全て交通体系の車輪として繋がっています。
目先の人気取りだけでなく明るい日本へ照らし出させて欲しいものです

一つ想フことは!
利用料金が無料ではなく安くなると内需喚起され成長が見込めるでしょう!
安くなれば、旅行しませんか?
ね
