今朝の報道に驚きです。
■<自民党>国民新党の自見氏が復党要請 河村選対委員長に※毎日新聞より
国民新党の自見庄三郎代表は21日、自民党の河村建夫選対委員長と同党本部で会い、国民新党を解党して自民党に合流することと、自身の自民党への復党を要請した。河村氏は「石破茂幹事長に届けて検討する」と語った。国民新党は今夏の参院選で全国郵便局長会(全特)の支援を得られない見通しで、改選を迎える自見氏は自民党からの立候補に意欲を示している。
民主党と約3年半ほど与党として連立内閣を組み、大臣を一人選出し全ての閣議に署名してきた公党である国民新党。
その現代表である自見庄三郎氏が次の参議院選挙に関して、自民党から立候補したいと自民党側に伝えたとの報道です。
現在は野党の国民新党。
そもそも国民新党設立の経緯は小泉内閣郵政民営化の方針に反対した自民党議員を土台に結成された政党です。
初代代表は元衆議院議長で旧竹下派有力議員であった綿貫民輔氏。
二代代表は共に離党し、政界を代表する亀井静香氏。
そして現在の代表、自見庄三郎氏となります。
小泉内閣では郵政民営化法が設立しましたが、民主党による政権交代で連立内閣を組み与党へ。
郵政民営化見直しを連立合意に盛り込み、実現させました。
当初であり一丁目一番地、いや郵政民営化見直しだけの目的を果たした国民新党。
現在では有名無実となった党には、はっきり言えば存在価値はほとんどありません。
象徴するように先の衆議院選挙では当選者ゼロ。
政党用件にも満たさない状態で、解党論が選挙以降党内で議論され続けました。
選挙後の国民新党に関する報道は解党するかしないかの報道のみです。
そこで、今回の報道です。
この軽い、自見庄三郎代表。
代表に就任した経緯もやや異例。
亀井静香代表が野田内閣の消費増税法案に対して強行に反対を表明。
消費増税に関しての閣議決定では国民新党代表の大臣は署名させないと強硬姿勢。
そのとき、大臣に就任していたのが自見庄三郎氏。
しかしながら、党代表の意見を無視し、閣議決定に署名。
その際に国民新党から亀井代表を追い出して、後任代表に就任しました。
では自見庄三郎氏とは何者か。
福岡県出身で医者。
1982年に自民党公認で衆議院選挙に出馬し当選。
その後、連続当選を果たし、1997年第二次橋本内閣で郵政大臣に初入閣。
郵政解散で刺客候補に落選。
その後、国民新党から比例代表で出馬し、国政復帰へと至ります。
国民新党では副代表に就任。
亀井代表の大臣辞退から党を代表して、郵政民営化・金融担当大臣として入閣。
管内閣、野田内閣の閣僚として政権運営、政策を遂行してきました。
衆議院選挙以降、野党に転落し小政党の代表に下ってしまいました。
経歴等から、そして今回の行動から容易に想像できるのは…
結局、権力のそばに居たいだけ!!!
衆議院から参議院へ、党を含めた鞍替え。
大それた意志も無いからこそ出来る、この行動。
有権者を軽んじた浅ましき行動と言わざる得ません。
ここでどうやこうや言っても本人の行動を止めることは不可能です。
我々、国民が有権者が何かしらの行動を表せるのは「選挙」です。
どのような人物が選挙に立候補しているのか。
前職であればどのような経緯だったかのか、政治行動だったのか。
その上でその立候補者を応援できるのか、国政へと送り込みたいと感じるのか。
どこまで至っても国会議員を選んでいるのは国民です。
どのような議員であっても国民の代表です。
我々は正しい投票行動で国会議員や地方議員を選び、送り出しましょう。
正しき公僕であることを。
最後に、この報道が今日であること。
・安倍首相、アメリカへ
・森元首相、ロシア・プーチン大統領と会談
と、政治ネタの重要性が高いなかで、このような行動を起こす。
自見氏の行動は地味な時期に起こす。
騙されないように

ラベル:政治