
市電は早々に廃止されましたが、今でも路面電車区間は僅かに残っています


四条大宮・北野白梅町と嵐山を結ぶ京福電車、通称:嵐電。
京福嵐山本線は三条通りの西大路から太秦まで断続的に路面区間を走り抜けます

そして、三条通上にちょいとしたコンクリート片が置かれているのに気付きますか?
そう



『山ノ内駅』
京福電車の駅ナンバリングは“A5”

嵐山本線で道路上に駅が設置されているのは山ノ内駅以外に西大路三条駅(四条大宮方面)と嵐電天神川駅。
ただし嵐電天神川駅は立派な囲いが設置され、駅の風格を漂わせています。
なので、簡素な駅は山ノ内駅と西大路三条駅(四条大宮方面)のみ。
貴重です

山ノ内駅はご覧の通り、ホームが狭い!!!!!!
三条通りはようやく車一台が通れるスペースが確保されています。
しかし、三条通りの歩道部分はホームや車道の影響でさらに極狭!
時折、車が車道部分を避けて線路上を通過する風景もしばしば見られます。
この狭いホームで電車を待つ!
車が次々に行き交い、命からがら

どのように待てば良いのでしょうか?
それは…

そうなんです

あまりにも危険なため、電車到着まで歩道部分でお待ち下さいの案内が見られます。
では、電車が到着すれば渡れば良い!だが、車はの往来は?と、考える方もいらっしゃるでしょう

ご安心下さい

山ノ内駅の前後に信号機が設置されています

駅に電車が到着すれば、自動的に前後の信号機が赤信号に変更され車の往来を停めます。
赤信号に挟まれた山ノ内駅は安全に駅利用者がホームと歩道を行き来できる訳なんです


ベストな安全策とは言い難い部分はありますが、駅の利便性を考慮した苦肉の策と言えるでしょう。
路面電車が走る街でもココまで極狭のホームはなかなか御目見得しないはず。
嵐電に乗られる機会に一度、ぶらり途中下車してみてはいかがでしょう
