11月14日は新日吉(いまひえ)神社で火焚祭が行われました。

東山通りから京都女子大学へ上る急峻な坂道の途中に鎮座される「新日吉神社」
1160年に創建。後白河上皇が法住寺殿の鎮守として近江阪本の日吉大社から迎えて祀ったことが始まりとされています。
その後、応仁の乱で廃絶するも江戸時代初期に造営。
明治30年に国廟復興し現在地に移転しました。
お火焚とは…
江戸時代から京都を中心に行われる神事です。火を焚き、祝詞・神楽で神意を慰めます。
秋の収穫感謝の新嘗祭の一種、または古くから庭燎を焚いて神楽を舞ったものの名残であるとも言われています。
「新日吉神社・火焚祭」
午後3時。本殿にて神事が行われます。
里神楽が厳かな雰囲気の中、行われます。
巫女が鞘から刀を抜き、そして再び収める一連の中で神楽が行われます。
午後3時40分頃。
続いて、舞殿前の境内で「湯立神楽」が行われます。


煮えたぎる大釜の湯を散らし邪気を祓い、無病息災と願望成就を祈願する湯立神楽です。

まず、神楽鈴と御祓串で清めます。
そしていよいよ!大釜の湯を盛大に散らします




笹の束で勢い良く!
邪気を祓います!!!




湯立神楽で用いられた笹の束は紐を解き細かくされ、“福笹”として参拝者に授与されます


「湯立て神事に用いられた笹は神威を受けて、厄除け・開運のご利益が高いと言われております。神棚あるいは玄関にお飾り下さい。来年の火焚祭にご焼納下さい。」
午後4時頃。
火焚串を盛大に炊き上げます


こちらに細長い火焚串を願いを込めて焚きます。


火の勢いが衰えた頃に“みかん”を投入


焚かれたミカンは中風封じや風邪薬の効能があるとされています。
こちらも参拝者に授与されます。

外は焼けていても中はホクホク

これでさらに健康に一日一日を過ごせます

まだまだ京都市内では各地の神社で火焚祭が行われます。
五穀豊穣、無病息災を願い紅葉狩りと共に参拝してみてはどーですかー
