
2012年は明治天皇生誕160年、崩御100年に因んだ絵図やパネルが展示されています。

小御所では践祚の儀を描いたパネルと高座が展示されています。
践祚とは皇位につくことを意味します。
1867年(慶応3年)に明治天皇は小御所で即位されました。
時を経て、歴史的瞬間の場所に今、立つことで共有できるとは感慨深いです

さて、小生は今回の一般公開で注目したトコは「門」です。
@『建礼門』

京都御所南面にある正門。
天皇陛下の御通行や外国元首等の国賓来訪の時に開かれます。
格式の高い門であり、小生が通ることはまず皆無でしょう

檜皮葺に金色の建具。
品格ある荘厳さが感じられる門です。

コチラは屋根と門の間にある何かしらのモノ…
恵比寿様?かな。
A『建春門』

東側南よりに位置する門です。
唐破風の屋根と金色の建具。
勅使の出入りに使われ、明治以降は皇后陛下や皇太子殿下の御門となりました。
また、外国の首相にも用いられます。
コチラも気品高く感じられる門です


馬に跨り勇壮な姿が飾られています。
B『宜秋門』

西側南よりに位置する門。
別名・公家門や唐門とも呼ばれ、摂家・親王・門跡・公家等が利用した門です。
桧皮葺き、切妻屋根とそれまでの門とはやや格下と感じますが、威風堂々とした宜秋門です。
一般公開では宜秋門が入り口として利用されています。
公家が御所へ参内し車寄せ、そして現代で言う待合室などが門すぐに設置され一般公開で公開されています。
C『清所門』

西側中央部に設置されている門。
別名・御台所御門と呼ばれ京都御所の勝手口的な存在です。
一般公開では出口として利用され、皇宮警察が常駐しています。
D『皇后門』

西側北よりに位置する門。
御所内で一番奥、つまり北側には皇后宮常御殿があります。
後宮とも呼ばれます。
皇后宮常御殿に近い門として勝手口のような通用門です。
皇后がいらっしゃる時に皇后門。
女御の場合には女御門と呼ばれていたそうです。
清所門と皇后門は瓦葺きで通用口のように身近に感じられるかな

D『朔平門』

御所北側に位置する門。
切妻造り、檜皮葺です。
後宮の正門として利用されていました。
現在では上御霊神社の祭りで勅使が朔平門から祭りを迎えるために開かれます。
京都市内はやや色付き始まったかな〜?状態です。
本番ではありませんが、悠久の歴史を感じてみてはいかがでしょうか

『京都御所秋季一般公開』
期間:11月4日(日曜)まで
時間:午前9時から午後3時30分まで
入場無料