『鹿の角きり』
を見に行ってきました

奈良はご存知、人と鹿が共存する稀有な街。
街の人が危害を受けることを避けるため、
また、春日大社の「神鹿」の角を切るため「神官」の方が切り落とす神事でもあります。
コチラ、角きり場です。
春日大社表参道、鳥居手前に設置されています。
毎年10月の連休中に3日間、計15回行事が挙行されます。
最終日の最終回を鑑賞です。
定員は600人ですが、開催中いずれも1回目は大混雑。
そして、最終回はゆったりの鑑賞。オススメです

2012年鹿の角きり、有終の美を飾るエースの鹿3頭が登場です

「ホイっ!」
と、言わんばかりの写真撮影タイム。
奈良公園の鹿は総数1,000頭強。
そのうち角が生えるオスは全体の2割弱。
で!素晴らしい角を有するのは満5歳以上だそうです。
その中から選ばれし約50頭が角きり場に登場します。
エースの中のエースが最終日の最終回に登場です

角は4月ごろから生え始めます。
血流に乗ってカルシウム分が運ばれ成長します。
秋には血流が止まり、白くて硬い完成した角になります。
完成した角は血流も神経も通っていないため、切られても痛みはない!とのことなのです。
鹿の角きり開始

場内を反時計回りに鹿を走らせます。
その際に赤旗を持った「勢子」と呼ばれる方が追い込み、
割竹を十字で組み、角に引っ掛ける捕獲具を持った勢子が放り投げ進みます

縄をかけられた鹿は抵抗するも、勢子によって場内に設置された棒にくくられ動きを止めに…
首から上部、胴体、後ろ足をそれぞれと勢子が次々と取り押さえに掛かります。
みんな必死!鹿も必死!
場内は応援するも時折、子供から
「鹿さん、がんばれ〜!」
も

ゴザに寝かされ、切り落とす「神官」が登場し、鹿の口に水差しで水を含め落ち着かせ、のこぎりで一気に切り落とします。
これが一連の流れです。
人は角に気を配りながら、怪我と角がきれいな形で切り落とすように傷つけないことも求められます。
鹿はそんなこと知ったこっちゃない!って感じで走り続け、逃げ続けます。
今年、最後の一頭も同様に必死です!
激撮!捕獲の瞬間!
切り落とされた鹿は逃げるように、スマートな走りで場外へ
勇壮な伝統行事。
伝承され共存する奈良ならではの興奮するスタジアム

来年もその勇姿と勇士をその目で確かめよう

ラベル:奈良市