2012年06月26日

消費増税の三党合意は大政翼賛的!と、危機に想フ

本日午後、衆議院本会議で消費増税法案が可決されました。
消費増税法案は26日の衆院本会議で、民主、自民、公明3党などの賛成多数で可決され、衆院を通過した。現在5%の消費税率を2014年4月に8%、15年10月に10%に引き上げる。賛成は363票、反対は96票。
※朝日新聞より

今、消費税を増税することが妥当か否か、甚だ疑問に感じることは言うまでもありません。

今回の消費増税法案に関して与党・民主党内から小沢グループやポッポの鳩山元首相グループを中心に造反があろうとも野党・自民党や公明党との三党協議の結果、衆議院を通過することは台本通りでした。

そもそもこの三党合意に関して小生は疑問を感じざるを得ませんむかっ(怒り)

・民主党
野田首相は馬鹿の一つ覚えのように消費増税を東日本大震災復興復旧よりも強い信念のもと、成し遂げたい一本で合意を遂げました。
前回の衆議院選挙で掲げたマニフェストを棚に上げ、消費増税を一言も言わず、国民をだまし討ちのようにする旧来の政治は変わらないことを証明しました。

・自民党
与党の時に検討するも、消費税を掲げた選挙で大敗した苦い記憶が脳裏から離れない模様。
次の選挙で政権が戻ってくる可能性がある今、面倒なコトは民主党にお任せ!で棚からぼた餅を願っているのでしょう。
その一方で自民党は消費税増税後の増収を狙っているのかどうかは真偽は知りませんが…
「国土強靭化法」を公約に。10年で200兆円を公共事業に投入する!
何を考えているのか?地方を地盤とする田舎政党をさらけ出しているかのようです。

・公明党
当初、三党協議では合意内容に難色を示し、政治評論家にも公明党は離脱する見通しとコメントさせるほどの頑なに弱者を守ることを鮮明にしていました。
しかしながら、期限ギリギリに180度舵を切り合意。
あれ?民主党と自民党が合意すれば蚊帳の外に放置され、影響力を行使できないとの打算が働いたのでしょうか?
中小企業の代弁者、弱者味方を地盤看板とする公明党が………あの権力の座にあった約10年が忘れられないのでしょうか。
金魚の糞と言われても仕方ない合意であったと感じます。



この合意。民主・自民・公明の三党で衆参の議席では圧倒的多数を占めます。
この合意。日本史の出来事を思い出しませんか?

大政翼賛会。
戦時下1940年、ほとんどの政党が解散し大政翼賛会に合流。議会の8割を占める一国一党体制。

「バスに乗り遅れるな」
「欲しがりません勝つまでは」
「贅沢は敵」

戦前、政党が誕生しその後、権力闘争に明け暮れ、何も進まない状態が続きました。
そこで権力を奪取した軍部。
その軍部の進める戦争を進まない政治を進める政治へと変化させた、大政翼賛会。


今の民主党・国民新党連立内閣は衆議院では過半数維持も参議院では野党が多数を占めます。
政府が国会に提出する法案の成立率は5月末の段階で過去最悪の約25%。

何ら進まない、政治。

そして野田内閣の大看板、消費増税を進めるための三党合意。
これぞまさしく!


大政翼賛的


と言う以外に何があるでしょうか。
小生はこの三党合意による政治運営は大政翼賛的と非常に危機意識を持たざるを得ません。
国会で議論せずに裏で合意すれば全ての法案が成立するこの政治の危うさ。
あれほど多くの国会議員は何のために存在しているのか?と、そもそも議員とは選挙とはと本質的疑問点に到達します。

政治は妥協。
ただ妥協点への道筋を間違えれば、戦時下の大政翼賛的に道を踏み外し取り返しの着かないことが待っていそうで恐怖さえ覚えます。

衆議院議員と参議院議員の任期はあと約1年。

この間に在民主権を蔑ろにする政治が進まないことを願うばかりです。
何時間議論したので採決!など前例に捕らわれない本来のあるべき姿を今からでもまだ間に合う!国会の充実した議論の末、日本国を歩めて欲しいと想います。

ただ、このようなあるまじき姿。
解散し信を問うことこそがあるべき道だと小生は強く想います。
野田首相が解散をするか。
小沢グループが内閣不信任案を提出できかつ賛成する。


消費税増税。
とっとと信に問えばいいのです。

いっそのこと間接民主制から直接民主制にでも2〜3年やってみますか?


判断を国民へ!
主権を国民へ!


ラベル:消費増税 政治
posted by ひとし at 20:26| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 想フコト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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