
■出世稲荷、大原へ移転 老朽、資金難で神社が資金難。老朽化対策が不可能になり境内地を売却し移転存続を図る方針を決めたのです!!!
6月から出世稲荷神社では移転に向けて工事が進められています。

二条駅から千本通りを北へ300bほど、千本通りに面して出世稲荷神社の鳥居がそびえ立っていました。
現在は防音壁に囲まれ、在りし日の光景を遮っています。
その壁には「ご挨拶」文が張り出されています。

出世稲荷神社は1587年(天正15年)、聚楽第に建立された稲荷社が始まりとされています。
聚楽第を建設した豊臣秀吉に肖って「出世」の名が付けられることに

その後、1663年(寛文3年)に現在地に移転と伝わります。
江戸時代後期には開運出世を願う庶民の信仰を集め、300を超える鳥居が立ったと言います。
現在の社殿は明治時代に建立。
昭和40年代以降、老朽化に伴う修繕を繰り返してきました。
文化財の指定を受けていないため修繕費用は当然ながら神社が全額負担。
一方で氏子地域が無く、収入は賽銭や御守りの販売、境内を駐車場に貸し出す賃貸収入は5台分のみだったそうです。
修繕も部分的に繰り返すも限界!
出世稲荷神社の将来を見据え新天地で神社活動を継続するため、現在地を売却し大原へ移転することになりました


境内には大型ダンプやショベルカーが入り、移転工事が進みつつあります。

撤去される千本通りに面した出世稲荷神社の鳥居。
神社の前には市バスや京都バス、JRバスのバス停・出世稲荷前が設置。
神社移転後、名称はどうなるのでしょ?

裏口の鳥居も覆われ、その時を待っています。
7月からは大原来迎院町の旅館だった建物にご神体を奉り参拝が可能になるそうです。
まだ今なら

約350年、現在地に長らく続いた出世稲荷神社の姿を目に焼き付けられます
