

今日(3日)まで開かれていた『楽町楽家』です

京都市内の京町家を会場にしたイベントで、ワークショップや道具市などが行われました。
そして

何よりも今、住んでいらっしゃる実際の町家のオープンハウスが目玉

町家の主が訪れた方と家の説明や楽しく語り合うことで理解を深めるほのぼのとした企画です

その名も!
『うろうろオープンハウス』
最終日の本日、一般公開されているのは少しですがちとぐるりと“建もの探訪

一般住宅なので写真は撮っていません。
オフィシャルから全て引用します

@「山本家」

中立売通りに面する町家。その昔、平安京大内裏や聚楽第の跡地。
築160年。
ここ最近に京町家ファンドを利用して改修をされました。
水回りが集中するおくどはんを中心に傾き&腐った部分が確認されたそうです。
また壁の補強、屋根裏部の改修などで現在は京町家現代版の完成!
風が吹き抜け清涼感たっぷり〜しかし!冬は寒いとのこと…
梁や柱の重厚感、格子窓の美しさ。
とにかく素晴らしいです

ご主人曰く…
戦時中、あと終戦が一週間遅ければ中立売通りを拡充するため引き倒しに遭っていた運命なのです。
なぜなら、すぐ南側で空襲の被害があったためなので。
この地域の貴重な歴史のお話しをお聞きしながら長居してしまいました

A「生川家」

築80年の町家を現在、一年を要して改修中。
その昔、お茶屋さんで二階は舞台がある大きな部屋が特徴。
さらにお客さん用と従業員用と二つの階段が存在するのも特徴です

おくどさん部分は屋根を取り払い天井まで広い空間が確保されています。
土壁の改修前部分や柱の継ぎ足し部もくっきり拝見することが出来ました

B「井上家」

昭和初期の町家を改修して夫婦二人で暮らしておられます。
やや小振りもちょうどエエサイズの町家だそうな

奥には中庭。
その昔は縁側があり、裏の家に抜ける小さな扉があったそうです。
コチラでも天井を取り払い、梁を剥きだしにするも天窓を設けて光を取り込み、明るく広々とした印象です

どの町家も特徴の一つである風の道を確保され、暑い夏を快適に過ごす工夫がそのまま保存されています。
天窓の設置で日中、屋内に居ても電気を使わず、加えて白い土壁で明るさが一層増しています。
古き良き伝統を残している町家。
今、住んでおられる実際の町家を見ることで理解が深まり、保存され、未来に向けて現代風の町家が残ることを切に願います

本当にエエ家を先祖の方が生み&残されたことを尊敬します

ラベル:町家