

JR大阪環状線や大和路線の線路の南側に柵で仕切られたもう一本、単線の線路が見られます。
鉄路は赤錆。
架線柱も錆びてます。。
ぱっ!と見ただけでも長年、電車が走っていないことが想像できます。
この線路は…
「南海天王寺支線“跡”」
1993年(平成5年)まで93年間走っていた南海電車の路線です。
南海電車は住吉大社方面と大阪キタとの連絡線として天王寺と天下茶屋を結ぶ路線を開通させました。
さらに、線路規格が同一のため一時期は直通運転まで行っていたそうです。
その後、大阪環状線が開通。
南海電車との連絡駅に新今宮駅が開業し、天王寺支線の利用客は減少に転じます。
次に南海本線との接続駅・天下茶屋駅の高架化に伴い、天下茶屋駅と今池町駅に短縮。
孤高の路線として走り続けるも、惜しくも廃止となりました。
「天王寺や阿倍野橋と結ぶ!」
と今、聞くと多くの客が利用すると考えられそうですが…
“あべのハルカス”は順調に高さを増しています



計画は300b。
地上60階、地下5階と西日本一の高さ。
完成後は“世界一高い駅ビル”と認定されるそうですよ〜
あべのキューズや天王寺ミオら集客があるにも関わらずね〜
あともう10年我慢していれば今頃、変貌していたかもしれない幻の南海天王寺支線。。。
赤錆の鉄路は今も街の発展を片隅から見守り続けています
