

「相楽郡和束町」
京都府南東部に位置する小さな町です。
人口は5,000人ほど。
町には鉄道はナシ、国道は町中心部には通っておらず、府道が木津川市加茂から信楽へと抜ける道が和束町を縦断する唯一の道と言ってもいいでしょう

小生、あちこち出掛けてますが恐らく、府内で唯一訪れたことがなかったトコ。
ちょいと乙な行き方をしようと宇治田原町を通り国道307号線から南下するルートを選択

宇治田原奥山田と和束町湯船を結ぶ京都府道283号奥山田射場線、殻池峠を超える“府道”です。
“府道”と言っても…
“府道”と言っても…
“府道”と言っても…
狭路なんです

車一台がようやっと通行可能な府道です。
あまり車が通過しないためか、路上には石が転がり、タイヤの跡以外には葉や枝が落ちたままで道路がより狭く感じられます。
さらにガードレールの整備率は高くなく、生い茂る木々がガードレールの役割を果たしています。
約7`ほどのせま〜い府道で対向車に出合わないコトを祈るにも関わらず…やっぱりやって来ました。
地元の車のようでどこですれ違いが可能かは理解されていたので一安心!
和束町東部から突入

町の特産は…
・お茶
・マツタケ
・トマト
農産物が豊かな和束町です。
特にお茶は有名!
宇治茶の栽培が盛んで、和束町の宇治茶を“和束茶”ブランドとして販売されています。
現在は霜に注意しながら新しい葉が芽吹くころでしょうか?

ほんの少しの丘や山の斜面、河川敷に近い土手あたりまでも茶畑が広がっています

宇治茶の4割を和束町で生産。
高級煎茶の栽培から点茶の生産では全国トップクラスの生産量を誇っています。
歴史は古く、鎌倉時代から山麓で生産を始めたのが祖だそうな

由緒ある和束のお茶は江戸時代に生産が保護政策により拡大が図られたそうです。
その和束町を見守る一つの神社を参拝です。
府道から朱色の橋の参道の向こうに鎮座されているのが…

「和束天満宮」
平安時代に創建、南北朝時代に焼失後、1348年に再建されました。
社殿は横に広がる室町時代の一間社流の建築で国の重要文化財に指定されています。
室町文化の特色が色濃く残る神社です。
この社殿の屋内には奉納が様々に掲げられており


明治27年に奉納された「征清紀念」
明治27年と言えば日清戦争が始まった年。
当時の清国相手に日本帝国が勝利を収められるよう願った額なのでしょう

貴重な額なのでしょうね〜
当時の雰囲気が今も漂う和束天満宮です。
清々しく、長閑な雰囲気が味わえるちょいとドライブで行ける和束町へ


