


三十三間堂から道を挟んで東側にある法住寺。
平安時代中期に創建された天台宗の寺院です。
後白河上皇がこの地を内包するように法住寺殿が作られ、院政の舞台となりました。
後白河上皇崩御後、寺に隣接する場所に御陵が作られ御陵を守る寺として存続しています。
この日は午前10時から境内にて“うどん”と“ぜんざい”が振る舞われます



ただし、護摩木(1本200円)を2本奉納すれば“引換券”が頂けます。
北風が冷たく時折、時雨れる今日はうどんが温かく頂け「ほっこり

『採燈大護摩供』は無病息災、諸願成就を祈願し営まれます。
午後1時から…
・御詠歌、篠笛、箏曲奉納、稚児行列
午後2時から…
・鬼法楽、山伏問答、炊き上げ
天狗さんと鬼さんが今や!と、スタンバイ中です。

稚児行列には天狗&鬼を始め、山伏さんも行列に参加。

不動堂に参拝した後、後白河天皇陵参拝へと回り、稚児以外が再び護摩周囲に戻ります。
まず、天狗のお祓いです。

その後ろに赤、青、黒の鬼が太鼓の音ともに踊りながら登場する「鬼法楽」です

赤鬼…松明と剣を持ち、人間の貪欲を
青鬼…斧を持ち、怒り恨みを
黒鬼…槌を持ち、仏教で愚かさという愚痴を
この煩悩。心に潜む悪を追い出す意味があるそうです。

山伏問答では、天台宗総本山・比叡山から来た山伏が参加したい意志を伝え、真偽であるか法住院の山伏と問答を繰り返します。
コレは他寺でもあるので、一度聞く価値アリかな。
続いて、法住院の山伏が各方位に矢を放つ「放矢」

東⇒南⇒西⇒北⇒中央⇒最後に鬼門の方角・北東
この矢は竹で作られ、それぞれ矢の後方には色紙が施され鮮やか!
全部6本は天に向けて放たれますが、参拝者がその後持ち帰ることが可能!場外争奪戦も繰り広げられていました。
そして、いよいよ!護摩に火が点されます



1万本程の護摩木が次々に投げ入れられ炊き上げられます。
モクモクとした白煙に身体や頭に被れば無病息災であると言われています。
ただ!
風が強く、煙が威勢良く、やや逃げまどっている感あり…
護摩木以外にも古いお札や御守りなども炊き上げられます。
さほど広くない境内での炊き上げなので、熱気に迫力を感じざる得ません。
いや!だから御利益に近いと言ってもいいでしょう


最後に「天狗の長寿笹酒(燗酒)」を授かり、身も心も温かくなりました。
ありがとうございました
