
松尾大社です。
松岡大社は“お酒の神様”として有名で全国各地の醸造関係者が御利益を授かるべく訪れています。

松尾大社では毎年11月・上の卯の日に醸造安全祈願のお祭り『上卯祭』が行われました


松尾大社サイトによると…
卯の字は甘酒、酉の字は酒壺を意味しているので、古来より酒造りは「卯の日」に始め、「酉の日」に完了する慣わしがあり、このお祭りの日取りもこうした昔からの慣習によるものとされています。
醸造安全、豊醸、業務繁栄、商売繁盛、家内安全を祈るお祭りで京都を始め全国の醸造関係者、販売店の方々が本殿へ参拝されていました。
もちろん一般の参拝者も本殿前で神事を見守ることが出来ます

よ〜く見ると…
祭殿階段の両脇にはズラリと奉納された酒、ビール、醤油が並べられています

7〜8段に1列何十本も整然と並ぶ姿には憧れ?羨ましい?
いやいや!それだけ崇拝されているコトの証です。
祝詞奏上など神事が進むなか、神職の方から…
「茂山社中による狂言奉納」
の御案内。

演目は「福の神」
「惣じて松尾の大明神が神々のさか(酒)奉行である、其故に先松尾へしむせいでは神々のうけとらせられぬよ」とあることから毎年、奉納されています。
まず、参拝人二人が登場!
年の暮れに毎年、神社にて豆まきを行うことを恒例にしていた参拝人。
「鬼は外、福は内」と豪快に社殿で行います。
そこに高らかな笑いとともに登場したのが“福の神”

福の神は二人の参拝者からお金持ちになりたい!と、願いを聞きます。
すると、福の神は二人に「高貴になるには元手が必要じゃ」と説きます。
「えっ!?」と反応。
それはお金でなく、心の正直さや夫婦円満などの心の持ち方が必要と諭します。
その後、神酒を捧げ、舞にて説き、大笑い〜

心持ち

エエ言葉です。
今、見つめ直すコトを狂言「福の神」で小生も諭されました。
鎮守の森に吹く風に木々が響き、暖かな日差しの下、有意義に時間を授かりました
