
「中山さん」は西国三十三箇所第24番札所『中山寺』です。
ココは安産祈願やお子さんが授かるよう祈願するお寺として信仰を集めています。
創建は聖徳太子と伝えられています。
御本尊の十一面観世音菩薩は古くから安産と求子の観音様として信じられてきました。
御利益は…
・豊臣秀吉は中山寺に祈願して豊臣秀頼を授かった。
・明治天皇を出産した中山一位局は安産祈願し御平産。明治天皇勅願所として有名。
確かにお礼参りで乳母車に乗せられた赤ちゃんと共にご夫婦や親族一同参拝されている光景を平日午前中にもかかわらず拝見しました

小生、“西国札所”だけの知識でお参りしたので一瞬、場違いかな??と感じつつも将来のコト!と思い直して参拝です。
阪急中山駅から北へ、門前までは100bほど。
山門の仁王さんの柵には…

数多くの「わらじ」が奉納されています。
説明板によると…
「見るからに逞しい仁王さまは、いつも御本尊さまのおそば近くで、み佛の深い智恵と広い愛情が何ものにも妨げられることのないよう、お守りしています。
交通不便な昔、西国巡礼を志す人々にとって、仁王さまの躍動美は憧れと羨望の的でした。
古くから仁王さまに捧げられてきた数知れぬ 「わらじ」には、自分の足腰が苦しい旅に、最後まで耐え抜くことが出来るようにとの熱い祈りが篭められています。
また、巡礼の途中で「わらじ」を摺り減らしたとき、先の人が奉納した「わらじ」を借用したあと、次の礼所に新しい「わらじ」を納めてゆく慣わしがあったとも言います。
この見事な助け合い分ち合いの心は佛教で最も大切にされる布施の精神に通じるものです。
一つにはすこやかな身と心を授かり
一つには後につづく人々への思いやりの功徳を積むために
「わらじ」の奉納を〜」
歩いて西国札所を回る方は希有ですが、人生として、普段の生活として心に刻むべき教えです

山門をくぐり、本堂へは一直線ですが階段を多数登ってようやく辿り着きます。

やはり何となく女性の方が多く参拝されているようです。
蝋燭や線香の奉納であったり、御利益を授かるようその信仰心が熱く感じられます。
この本堂は慶長8年、豊臣秀吉の晩年、豊臣秀頼の傅役として活躍した片桐且元によって再建されました。
なので再建されて400年強、この地で見守っているんです!!!
さて、寺社仏閣も時代が流れることでその時に合わせようとの動きがあることは必然です。
中山寺では…

わかります?
階段が多いため、さらに家族連れ、お子さん、祖父母さんへの配慮から階段の横にエスカレータを設置されていました。
ちと驚きです。。。
参拝される方へ、時代が求めた措置なのでしょう。
ご年輩の方やお子さんが利用されているのを見ると、やっぱり納得です

変わらないのはどの時代にも精神の拠り所が必要であることです
