
先日、京都新聞で…
「鴨川に天然の鮎を復活させよう!」との取り組みが紹介されていました。
京都市伏見区の鴨川の龍門堰で26日、アユの通り道となる魚道が完成した。高さ1・5メートルの堰(せき)を遡上(そじょう)しやすくするために階段状に木を組み上げた。5月26日京都新聞配信。
鴨川に天然アユの復活を目指している「京の川の恵みを活(い)かす会」は26日、龍門堰(ぜき)(京都市伏見区)に設置した魚道を約2万匹のアユが遡上(そじょう)した、と発表した。大きさから放流したアユでなく大半が大阪湾からの天然アユとみられる。7月26日京都新聞配信。
天然の鮎が京都中心部を遡上する姿は戦前、ごく当たり前に見られていた姿だったそうです。
しかしながら、治水や利水目的で鴨川に堰が設けられ、鮎が遡上する障害となっていました。
その一番の根源が淀川から鴨川へと向かっていく上である…

伏見区の「龍門堰」
堰の高さは1.5b。魚道の設置はナシ。
一方で鮎の跳力は40aほど。
どのように考えても無理!
なので仮設魚道が5月26日から7月25日設置されていました。
小生、この部分を失念。。。永久的に設置されているものと想ってました

撤去された龍門堰は…
以前のまま。。。
堰を流れ落ちる水量は“激しい”そのもの

立派な姿の鯉が堰上部に差し掛かると…
流されたーーーー

あっけない姿に小生、驚愕です

堰の西側には天然の魚道っぽいものを発見!

ただ、アレは魚として、鮎として上れることはできるのでしょうか?
そして、仮設魚道が撤去された堰には、
以前まであったと知らず、今日も乗り越えられると信じてやまない鮎の懸命な姿が龍門堰にありました。

何とか鴨川の上流へ向かおうとする意思。
それを阻む人間の手によって造られた大きな壁。
非情とも言えるでしょう



彼らは命尽きるまでか、ひたすら跳ぶのでしょう。。。
治水や利水を叫び、自然をわがままに変えてきた人間。
何年も設置され、本来なら鴨川に帰ってこないだろうと思いきや、自然はあきらめない!
いつか。。。いつか。。。と、信じているのでしょう

今回の仮設魚道が設置された2ヶ月間で2万匹が龍門堰を越えたと言われています。
自然との両立を目指すべく、本格的な魚道が設置されることを強く願わずにはいられません

自然に優しい社会が自然に強い社会を生むことでしょう。