尖閣諸島沖で中国漁船を海上保安庁の巡視船に体当たり、公務執行妨害で逮捕、拘留、謎の釈放。
本日の衆議院予算委員会集中審議でも取り上げられ、まだまだ尾を引きそうです。
那覇地検の不可解な釈放。
前原外相の強気発言も地検の判断は尊重するの言い回し。
仙石官房長官が釈放圧力か?
中国側の傲慢、恫喝的な対応。
日中貿易検閲を大幅に増やし、一時的な停滞対応。
民間旅行の抑制。
全体的に中国の攻撃を日本が防御もせず一方的に受けたのみ!の印象です。
今回の出来事は否応なし日本国民は中国の対応に対し不快感を示したでしょう。(日本国政府の対応にも…)
今回の出来事。
日本側には何か利益があったのでしょうか?と、今考えてみたいと想います。
・政府間レベルでは完敗。
ただ一方で中国と領有権を主張する東南アジア各国、さらには全世界に対して日本国の身を呈して中国がどのような対応に出るのか、どのような言いがかりを報道官が発表するのか、発信できたのではないでしょうか。
被爆国日本がまた、一つの脅威を国のメンツを潰した成果でしょう。
・経済交流では打撃。
報道されている通り、貴重な鉱物・レアアースの輸入の大部分を中国に依存している日本。
世界のレアアース産出量で中国は3割程を占めています。この3割に日本は大部分を依存しているコトであれば、当然のことリスク分散。
経済産業省を中心にレアアースの輸入先を分散させる方策を今後取り組むそうです。
コレも一つの成果。
・民間交流では互いに旅行取り止め
来日する中国人はすでに昨年の観光客数を超えているとか。
ビザの抑制もあり所得の高い中国人、と言っても母数が多いので限定しても多数、が多量の電化製品などを購入して日本経済に貢献していることは疑う余地無し。
一定の打撃があったとしても、大きな声で周囲を日本人より気にしないスタイルに目を細めている人は多かったことでしょう。
一瞬でも静かな時間が戻ったことは成果?かな。
・何よりも!日本人の「領土」意識が高まった!
日本の領土問題で有名なのは「北方領土」
昨年まで次に話題になったのは韓国と領有権を主張している「竹島」
ココにこれまであまりスポットライトが当たらなかった「尖閣諸島」が一気に知名度が上がり、どのような経緯で日本の領土であるのか文献を辿って主張している報道・新聞に好感を持てました。
少なからず「尖閣諸島」の知名度が上がり、その根拠が広く伝わったことは何よりの成果!であったと想います。
島国であることから「どこからどこまで我が領土!」の大陸的な思考が少ない日本。
ただ、島国であっても「どの島が日本の領土!」は領海や経済水域を考えると非常に重要です。
海洋国家である日本は経済水域の領域は全世界で第7位を占めています。
資源が無い日本にとって、重要な資源に位置付けられる“海”
たかが一つの諸島であっても、されど一つの諸島。
この諸島の領有でどれだけ海の資源が日本よって守られ、活用できるのか。
歴史を歪曲し領有を主張するのは言語道断です。
歴史的事実に基づいて領有を宣言、どちらか先に領有を宣言したのか、国際司法裁判所で適正に判断されることこそが重要でしょう。
※文献によって日本の領土であることは紛れもない事実ですが…
ココ最近隣国では日本の領土を平気な顔して「自分の国の領土である」との論調が存在します。
・対馬は韓国の領土だ!
・沖縄はもともと中国の領土だ!
呆れて開いた口も塞がりません。
『歴史的事実に基づき、自国領土を主張する!』
この意識に日本国民が目覚めたこと。何よりの収穫です。
ま、これぐらいの想いを持っておかないと今回の対応、腸わたが煮えくり返る想いです。