
本日(14日)は「白峯神宮春季例大祭 淳仁天皇祭」が執り行われました。

例大祭に合わせて御礼奉納や献酒が多数!
ワールドカップドイツ大会イタリア優勝記念ボールを始め、全国大会で優勝の御礼はラグビー、バレー、サッカー、野球、テニス、ボーリングなど多種目に渡り、思わず有名選手のサインを見つけようと必至でした

さてさて!白峯神宮とは…
御祭神は崇徳天皇、淳仁天皇。
御由緒は…
幕末、風雲急を告げる中、第121代孝明天皇は保元の乱(156年)によって悲運の運命を辿られた第75代崇徳天皇の御霊を慰め、かつ未曾有の国難にご加護を祈らうとされ、幕府に御下命になり四国・出の「白峰山陵」から京都にお迎えし、これを祀らうとされましたが叶わぬままに崩御されました。
明治天皇は父帝の御遺志を継承され、宮地を和歌・蹴鞠の公卿宗家「飛鳥井家」の邸地に求められ、慶応4年(明治元年)社殿を現在地に新造。奉迎鎮座されました。
続いて明治6年に第47代淳仁天皇の御神霊を淡路島南端の御陵からお移して御併祀になりました。
堀川今出川に御鎮座され、今日では修学旅行先としても有名な白峯神宮です。
さて、「春季例大祭」後、境内にて『蹴鞠』が蹴鞠保存会によって奉納されます


神主さんからカエデに包まれた鞠が授与され、上記は「鞠式」が行われています。
四つ角に建てられた範囲内の境内で行われる蹴鞠。
蹴鞠とは、リフティングとアシストの上手さを競う勝敗のない平和な球技です

歴史は古く、大和朝廷時代に中国から伝わりました。
あの!大化の改新では中大兄皇子と藤原鎌足が蹴鞠で親密になった背景は有名な話し!!!
宮中、貴族などが盛んに蹴鞠に興じ、やがて武士、さらに庶民へと時代が進むにつれ普及していきました。
さて、蹴鞠には様々な所作があります。
その前に“鞠”はとても軽く100c強。イメージとしては紙風船みたいなもの。
とても軽いため、風が強いと流され、遊ぶのには適していないそうです。
次に“装束”。
上衣、下衣、烏帽子、沓(くつ)とも様々な色や種類、どこに何を用いるなど階級によって事細かに決められているとのこと。

ちなみに保存会の一番偉いさん!
最上の階級の衣装です。
なんと


階級を上げるには試験があるそうですよ


いざ!蹴鞠へ

蹴鞠は通常6人または8人で行います。
まず一人ずつ中へと入ります。
上級の方から順に入り、一番最後の方は“西”に位置するそうです。
次に一番重要!?“蹴り方”の所作です。
@右足だけで蹴ります。
上半身は動かさず、足は一切曲げることなく、親指近くの甲を使います。
すり足で鞠を掬い上げるよう“上”にあげるようなイメージで蹴ります。
A蹴る高さは身長の1.5倍
相手が蹴りやすいように約3〜4bほどの高さに上げます。
B掛け声は「アリ」「ヤア」「オウ」
当然、蹴る際には自分の意志を示すためです。


境内の黄桜と雅な蹴鞠

街のど真ん中で平安時代から続く遊びに否応なく“伝統と文化”に誇りを感じました

約15分から20分ほどで蹴鞠の奉納は終了。
所作により蹴鞠終了後…
なんと



『蹴鞠体験会』を実施

傍から見ていると簡単そうに見えますが、様々な所作の説明が改めて行われ実践すると…
「難し〜〜〜いったら、ありゃしない

老若男女問わず約20人ほどの参加。
それぞれ一通り蹴ったあとに、いざ!蹴鞠体験会の蹴鞠開始〜

…って、続くかいっ!!!
しかし、何人かがコツを掴んで行くと、なんと


この続いた回、小生も参加してますよ!
何をしたか…
「一番、最初に蹴りましたーーーー

最初が非常に良かったのでしょうね

この蹴鞠、練習会を毎月2回行われ一般の方も参加できます

毎月第2、第4日曜日 お昼1時半から
白峯神宮境内にて
蹴鞠保存会の皆さん、本日は何十年の方から三年目までの方が参加。
やはりメインと思しき方の蹴鞠の腕は素晴らしい!
何でも体験しないとその難しさはわかりません

体験することは貴重!
蹴鞠保存会の皆さん!ありがとうございました

あっ、NHK京都局「ニュース610 京いちにち」と「京都ニュース845」で小生が蹴っている映像が流れてた…