2010年04月04日

京都観光に危機感!想フ

この週末、京都は全国から大勢の方々が観光に来られ大賑わいでした。
日本だけでなく、韓国や中国、台湾などアジア各国から欧米の方も多数見掛けました。

地元に住む者として、数多くある観光地の中から京都を選んで下さったことは素直に嬉しく感じます。
全国ニュースで各地の桜が映し出されると純粋に美しいと思いますが、「やっぱり京都の桜がエエな!」と、地元贔屓になりますふらふら

JR東海「そうだ 京都、行こう」キャンペーンやJR西日本、阪急、京阪、近鉄と京都の桜を至る所で紹介。
あの映像とあの写真、あの文章に感電すると足が向くのでしょうね。

小生も住んでいながら、京都マジックに洗脳される理由は理解できます!


さて、そのような観光都市・京都。
朝方には名神京都南・京都東インターチェンジや主要観光地で渋滞。
夕方には市内一円で大渋滞。
ここ数年は、市民生活に深刻な影響を及ぼすかのような凄まじい渋滞が起きています。
年々、この渋滞が激しくなっているかのように感じます。


一つは高速道路ETC土曜休日千円が影響しているのでしょう。
我が家近く・銀閣寺近くで一日突っ立っていると全国のナンバーが見られるのではないだろうかとの錯覚に陥るぐらいです。

マイカーの増大。

これは深刻に受け止めるべきでしょう。
京都は1997年12月第3回気候変動枠組条約締約国会議、地球温暖化防止京都会議COP13が開かれた地。
今日でも二酸化炭素削減などの温室効果ガス削減の指標は指針となり、議論が続いています。
いわゆる京都は地球温暖化防止の原点と言っても過言ではないでしょう。

観光シーズンに見られる市内の大渋滞。
京都はどの都市より先駆けて取り組まなければならない地であるにも関わらず。

この渋滞は京都観光に来られた方に、どれだけ美しい桜・紅葉よりも、どれだけ素晴らしい寺院よりも…


渋滞して動きにくく、満足できなかった。


最後の最後で京都観光のイメージが悪くならないのか、純粋に心配と危機感があります。

昨日、東京から来られた観光客の方が「渋滞が激しく、予定していた新幹線に乗られなかったと聞いたけど、この渋滞なら仕方ないね。」

“仕方ない”で済んでいる間はいいでしょう。
“仕方ないから”に変われば、京都が敬遠される恐れが出てきます。



そのような京都が経験される前に対策を考えましょう!
テーマは「マイカー抑制」

現在、JR西日本は京阪電鉄と提携しJR東福寺駅を乗換駅に指定し東山観光を鉄道で!を推進しています。
ご存じの通り、市内は各社鉄道とバスが網羅しています。
鉄道、特に市営地下鉄はJR、阪急、京阪、近鉄と主要鉄道に直結。さらに嵐電と観光地へと乗り換えを行えば楽して時間通りに移動することが出来ます。

ここでの問題は各社運営がバラバラでコストが多額になること。
しかし、関西私鉄が市内各社乗り放題のフリーチケットを発売していることで問題は解決!

ここまでは鉄道を軸としたお話し。鉄道は大量に輸送し、時間通りに特徴。
では、さらに細かに網羅しているのは「バス」
市バスを始め京都バス、京阪バスを駆使すれば京都通と言えるでしょう。
しかしながら市内の大渋滞に大きな影響を受けるバス。

結局はマイカーをいかに抑制するかが鍵となります。




 @ 滋賀県や巨椋池付近に広大な駐車場を確保し「パークアンドライド」の推進

「パークアンドライド」の推進は行政が行っていますが、行政が宣伝するのはせせこましいコトばかり。
これでは周知されない、ややこしい、面倒、結局渋滞に巻き込まれる。
悪循環そのもので普及しないのは至極当然です。
「パークアンドライド」の推進は大規模で実施しなければならない状態に達していることを認識しなければなりません。

市内への交通手段は名神高速道路にほぼ集中します。
また。平安京の地理的位置から市内流入には限られた箇所のみです。

集中する場所に駐車場を大規模に整備する。
条件としてはインターチェンジに近く、駅に近いこと。
大勢の観光客が集中することは何よりも「市内に入れない、短時間で駐車、移動できる。」
これらの条件が整備されない限り「パークアンドライド」の利用は促進されないでしょう。

大規模な駐車場には駐車料金と市内移動手段の鉄道・バス乗り放題を合わせた金額、さらに寺院の割引特典があれば“お得感”が感じられ利用促進に繋がるのではないでしょうか。



 A 市内流入口にゲートを設け特別料金を加算

市内にマイカーで来られ高速道路を利用される方はETC装着率は高いでしょう。
これを利用し、市内入り口…例えば、国道1号線東山トンネルや鳥羽大橋、三条通り粟田口、国道9号線西京極など…川や峠を中心にETCゲートを設け市内流入するマイカーに加算し徴収します。

京都市内は車で30分ほど走ると山に行き当たるほどコンパクトな街です。
コンパクトな街に100万人以上が居住し、さらに市外から流入すればどれだけ広い道を整備してもパンクするのは必至です。

海外の都市であれば、通勤利用でのマイカー利用を抑制するため加算方式や車体ナンバーでの交通規制を採用しています。
これらは実際に抑制の効果が示されています。

市内の抑制には加算方式を採用しなければならない事態まで到達しているでしょう。
一つは、「京都」ナンバー以外に一律加算や時間帯によって加算するなど加算案は幾つか存在するでしょう。



 B レンタサイクルの利用促進

最近、海外の方を中心にレンタサイクルをよく見掛けます。
小生も市内移動は自転車を利用しています。
市内は昔ながらの細い道が幾重にも交わっています。
車では狭い!と感じるものの自転車であれば普通の道としてスムーズに移動できます。

主要観光地近くには駐車場が少なからず整備されています。
しかしながら、車が圧倒的に多く駐車場不足で渋滞と連鎖しています。
その駐車場を駐輪場へと変更すれば、自転車のバラバラな放置を阻止できます。
また、駐車場から駐輪場へ変えることで自転車利用促進のPRとなるでしょう。

コンパクトな京都であれば東西…例えば、八坂神社から松尾大社まで45分から60分あれば移動可能でしょう。
嵐山から東山へと市内一円を自転車で楽しむや、主要駅から自転車に乗り換え移動する!このような観光の提案は大都市ではないでしょう!

レンタサイクルは各鉄道主要駅で乗り捨てが可能など、レンタカーを参考とし推進。さらに、通勤や通学、ビジネスなど利用の幅は広がるのではないでしょうか?




現状、半年後の紅葉シーズンまでにすぐにでも着手できることは数多あるでしょうわーい(嬉しい顔)

何よりも京都を愛し、京都を大事にしたい!

この気持ちがあるからこその提言です。
渋滞で疲れた…このイメージだけで終わって欲しくないのです。

綺麗だった、美しかった、移動に自転車で風が感じられた、スムーズに移動できた…

映像のイメージと実際のイメージを重なり合わせ、さらにより良き京都のイメージを高めて頂くことが、今後の京都観光の鍵となることでしょうわーい(嬉しい顔)

観光都市から“国際”観光都市へと変貌するため今、何が必要なのか。
4月11日の知事選挙でも闘って欲しいです!

posted by ひとし at 22:36| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 想フコト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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