
※北白川天満宮の由来などは2009年12月28日をご覧下さい
午前11時から神事は始まります。
すでに拝殿前には綺麗に掃き清められ、今か今かと氏子の方々が集まっておられました。

御弓式とは…
寒気を斬る矢が邪気を払い、この一年の無事を約束します。平安遷都以前と言われている創建冬至からの行事です。本殿において神事を行ったあとの御弓式で、今年の恵方の空をめがけて1本、反対方向へ2本矢を放ちます。悪神に見立てた的にも3本矢を射て悪疫退散を願います。

石段下から…
「さいあれ〜、さいあれ!」
「さいあれ〜、さいあれ!」
んんん?
何を仰ってるのでしょうか?
近くのご婦人から神社関係者に尋ねると…
「幸あれ」が由来ですよ…とのこと。
なるほど!
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

大概のことはどなたかがご存じのはずですね。

弓を射る宮司さんが着席、氏子の方々も的周辺の椅子に着席。
いよいよ御弓式開始です。
まず、本殿に参拝。
いよいよ宮司さんが三本の矢を手に取って的の前に進み、古式ゆかしき作法に則り、厳粛な雰囲気のなか神事が執り行われます。
一本の矢を突然と構えて、天に向けてポーン!っと

はいっ

参拝客は突然のことで何が何だか???
方角は南西方向。
後々、聞くと2010年の恵方が西南西。
御弓式は恵方に矢を射ることからまず、西南西へ天高く弓を射る神事なんですね。
予習をしておらずあまりにも突然すぎて…小生は何が起きたのか全く理解できませんでした。
「コンっ!」
境内のどこかの木に当たった矢の音が、動揺した参拝客と厳かな状態を保った氏子さんの間を貫きました。
再び、もう一本は恵方の反対の方角、東北東へ。
そして最後に悪神に見立てた的へ一本!
約40分ほどの神事は宮司さんの代々伝わる謡の披露で終了。
悪疫退散のご加護が訪れた方に授かったことでしょう

終了後、使われた弓の道具一式を眺められました。

弓には貝殻を砕いて塗したように光り輝き、家紋も美しく見られます。
感動です!
新年有意義な三連休を過ごせたことに感謝です

さてさて、北白川天満宮は我が家の近くで、水も美味しく何度も訪れてますが白川に架かる橋にこのような欄干を発見


菊の花と葉っぱを模した欄干です。
全く気付きませんでした。たまたま川の流れを眺めていると…むむむっ

長年その地に鎮座する神社やお寺、史跡。そこには一つ一つ由来があり作られ保存されている。
守られている方々に感謝しつつ、また新たな発見を楽しみに参拝します!